
自分にピッタリ合ったバイク選びは、ニーズと優先順位を決めることから!
こんにちは!本日もおつかれさまです。
これからバイクに乗ろうと思ったとき、どんなことを基準にして初めてのバイクを選んだらよいのでしょうか。
何かと誤った情報も出回っていますし、今回は女性の方々にも有益なアドバイスをお伝えしたいと思います。
実際には、すべての条件を網羅した「最高の初心者用バイク」というものは存在しないので、最初のバイク選びはおそらく主観的なものになるでしょう。
数多くの素晴らしいバイクがあり、毎年新しいモデルが発売される中で、一体どうやって選べばよいのでしょうか。
まずは、自分自身のニーズと優先順位を決めるところから始めましょう。どうぞ以下のアドバイスをご覧ください。
【1.ニーズと優先順位を決める】
ライダーは、それぞれ身長体重も違えば目標も違います。自分がどんなタイプで、バイクに何を求めているのかを考えることから始めましょう!
次のような質問を自分に投げかけてみてください。
・なぜバイクに乗りたいのか?
・目的は何なのか?
・一番カッコいいと思うバイクは?
・運転を覚えるのは早いか、遅いか?
・身長、体重はどのくらいか?
・予算は幾らくらいか?
優先順位を決めることが大切です。ぜひ直感に耳を傾けましょう。
【2.初心者に最適なバイクの条件とは?】
通常、初心者に最適なのは、小排気量かつ軽量のバイクとされています。またシートは低めで、あまり高額でないことも挙げられるでしょう。でもあくまで一般的な条件であり、必ずしもすべてを網羅するバイクに限定する必要はありません。
イヤピースのメンバーが初めて乗ったロードバイクは、1985年製のホンダ・マグナ
【3.小型エンジンの排気量】
排気量とは、エンジンのシリンダー(気筒)の容積、容量のことです。エンジンの気筒数によって、バイクのフィーリングも大きく変わります。
例えば、直列四気筒のGSX-R 600は、並列二気筒のSV-650よりも排気量が小さいのにもかかわらず、速く感じられます。
バイクのエンジンと仕組みについては、ぜひ一度調べてみることをお勧めします。比較的扱いやすいバイクであれば、より簡単にマスターできるはずです。一般的に小型のバイクは、初心者に適していると言えます。
また逆に、運転しやすい小さなバイクは手放せなくなってしまうので、最初から中型バイクに乗った方がいいという意見もあります。特に運転を覚えるのが早い方や、スピードを出したい方にとってはそうかもしれません。
中型バイクは、高速道路を楽に走れるし、サスペンションやブレーキがより充実している場合もあります。最初のバイクにそのまま乗り続けることはおそらくないでしょうから、これもプロセスだと考えましょう。経験を次に生かすことが大切です。
もともとバイクに少し抵抗があった方やマイペースな方は、排気量250cc〜400ccの小さなバイクから始めましょう。速く走りたい方や体重のある方は、500cc〜650ccのバイクを検討するとよいでしょう。でも、どうかサイズに惑わされないように!
次に、ストリートバイクで最も一般的なエンジンは、シングル、パラレルツイン、Vツイン、トリプル、V4、そしてインライン4です。それぞれ異なったエンジン特性やフィーリングを持ち、どれが一番好きかを試すのは楽しいと思います。
ビギナーにとっては、パラレルツインのエンジンタイプが最適と考えるライダーが多いのではないでしょうか。パラレルツインは、回転数が上がるとスピードが少しずつ予測通りに上がっていくのが特徴です。単気筒のバイクもまた予測しやすいため、スムーズに乗れることでしょう。
エントリーレベルのカテゴリーでは、小型から中型の二気筒と単気筒のバイクが主流となっています。
例えば、Kawasaki Ninja 250、Yamaha R3、Honda CB300R、Honda Rebel 300、BMW G310R、KTM Duke 390、Ninja 400、Royal Enfield Himalayan(400ccシングル)、Husqvarna Vitpilen 401、Suzuki SV-650、Ducati Scrambler(803cc L-twin)、Triumph Street Twin(900cc parallel twin)などなどたくさんあります。
パワーに関しては、どれを選んでも間違いはないでしょう。
【4.シートの高さと重量】
初心者にとっては、シートの高さと重量が絞り込みの条件になります。特に女性ライダーには、共通の認識とされています。
またがった時に両足を地面につけられる(フラットフット)バイクなら、扱いが楽だろうと思うかもしれませんが、実はこれも必須ではありません。
慣れてバランスが取れるようになると、つま先立ちや、シートの片側に身体をずらして、片足を地面につけられるようになります。シートの高さも額面通り受け取らずともよいことを知っておきましょう。
また、バイクのタンクやシート幅も、どのくらいの高く感じるかに影響します。幅の狭いバイクはまたがりやすく、スリムな単気筒や二気筒のエンジンがビギナーバイクとして人気なのもそのためです。
そして、重量の扱いやすさは、バイクの重心やバランスポイントに左右されます。クルーザータイプは、シートが低く重心も低いので、背のあまり高くない方や初心者に人気があります。スポーツバイクやアドベンチャーバイクは、重心が高く、トップが重く感じられることがあります。スタンダードバイクとネイキッドスポーツバイクの場合は、バランスが取れています。
シートの高さと重量が自分に合っているのかを判断するためには、できるだけ多くのバイクにまたがってみてください。身体を左右に軽く傾けてみて、どのバイクが一番快適に感じるかを見極めましょう。
【5.バイクのカテゴリーと目的】
バイクはそれぞれ特定の用途を念頭に置いて設計されているため、得意不得意があります。
どんなところを走りたいか?
MotoGPレーサーに憧れ速く走りたいなら、YAMAHA R3やNinja 400のようなスポーツバイクを選ぶかもしれません。長距離のロードトリップに憧れて、人里離れた場所を探索したいと望むなら、KLR 650やRoyal Enfield Himalayanのようなアドベンチャーバイクもよいでしょう。
クラシカルな美的センスを好むならば、Triumph Bonnevilleのようなゴージャスなレトロマシンを購入するのもよいでしょう。チョッパーバイクと革のチャップスに憧れているなら、Honda RebelやHarley Sportsterが、クルーザーへの入門としてお勧めです。
また、ネイキッドバイクもお勧めで、サーキット走行や曲がりくねった道、日々の通勤などあらゆる用途に優れた究極のストリートバイクです。
もし自分がどのカテゴリーに属するのか分からないとしても大丈夫、心配しないでください。乗りながら経験を積み重ねていくことによって、少しずつ発見していけばよいと思います。ライダーの個性の延長として、自己表現の素晴らしいツールになることでしょう。
写真:Harley-Davidson on Unsplash
【6.予算内で購入する】
初めて買ったバイクで転倒する可能性もあります。転倒は、誰にでも起こり得る通過儀礼のようなものと考えられています。
中古のバイクであれば、のちに転売することで減価償却費をあまり損なわずに済みます。新品のバイクを買う余裕がある場合でも、中古のバイクを購入するメリットはあります。状態の良い手頃な中古バイクを見つけることは、比較的簡単です。
そして、どうか装備の予算も忘れずに。頭のてっぺんからつま先までフル装備にするには、1,500ドルほど(約17万3千円)予定しておくとよいでしょう。命を守るために、良質な保護具を揃えることはとても大切です。
例えばアメリカでは、皮膚移植の手術に平均220万円から340万円の費用がかかります。摩擦に強いとされるケプラー素材でできたジーンズに2万円ほど投資することで、事故から身を守り高額な医療費を避けることができるかもしれません。皮膚だけでなく財布も守ることになります。
また、保険の適用範囲についても考慮しておいたほうがよいでしょう。通常、大排気量のバイクやスポーツバイクは保険料が高くなります。購入を決める前に保険の見積もりを取ることをお勧めします。
【7.ABSブレーキは必要か?】
ABS(アンチロックブレーキシステム)は、激しいブレーキングでトラクションが失われるのを防ぐために設計された安全性の高い機能です。
急ブレーキの際、パニックになりブレーキがロックされタイヤが横滑りすることがあります。ABSブレーキは、ブレーキのロックを防ぐことで、タイヤのトラクションを維持することができます。
ベテランのライダーなどは、ABSのような電子制御の補助装置はビギナーを甘やかしてしまい、必要な技術の獲得を妨げると主張することがあります。電子機器に過度に依存せず、安全なブレーキングができるよう訓練することは非常に重要です。
しかし、この点については判断が難しい部分もあります。十分なブレーキングテクニックと豊かな経験があれば、どんなバイクもコントロールできる自信が生まれるでしょうし、ABSの機能が欲しいと思うことはないでしょう。
けれども同時に、ABSがあれば危ない目にも遭わずに済むでしょう。ABSがある方が安全だと感じるなら、ABS付きのバイクを購入したほうがよいと思います。購入したバイクにABSがない場合は、焦らずしっかり技術を習得してください。
技術は大切ですし、基本的な練習を繰り返すことで直感も研ぎ澄まされ、いずれはどんなバイクも安全に乗りこなせるようになるでしょう。
ここまでで、初めてのバイクを選ぶために必要な知識はすべて出揃いました。
ベテランライダーから「それではなくもっと簡単なバイクから始めた方がいいんじゃないか」と忠告されてもなお、巨大なチョッパーやスーパーバイクに乗る人たちもたくさんいます。
結局のところ、このバイクに乗るんだという決意と訓練を続けてゆく忍耐力があれば、いずれはどんなバイクにも乗れるようになります。どのバイクが自分に合うのかを決められるのは自分だけです。
楽しみながら選びつつ、常に安全運転を心がけましょう!
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